前回と前々回のブログで、英語を話せるようになるとどう変わるのかについて書きました。
私が英語を教えていることを周りの人に話すと、「英語ね!今の時代大事だよね。」というリアクションをされることが多いです。
しかし、英会話を習得するために実際にお金と時間を費やす人はそこまで多くありません。
2016年の社会生活基本調査によると、25歳以上のわずか8%が英会話学習者だそうです。
「英語は大事」と言われている時代ですが、未だに英語を話せる人は少数派なのですね。
実は英語は「ゼロ」からのスタートではない
話は変わりますが、私の妻(アメリカ人)は大学で日本語を学んでいました。
ひらがなから始まり、カタカナ、そして単語を覚えていき、文法を勉強する。
英語圏の人々からすると日本語は異次元の言語です。文法も大きく異なるし、そもそもアルファベットが違いますから、勉強しないと文字を読むことも出来ません。
日本人からすると、英語はどうでしょうか。
町中の看板や雑誌、ウェブサイトを見ると、英語やアルファベットがいたるところに見られませんか?
“Coffee”や”Stop”や”Push”などなど、、、、
それに、カタカナで書き表す言葉、外来語の中にはテーブル、チェア、シャワー等英語の単語が多いです。
机に向かって、単語帳と向き合って単語の勉強をしなくても、「すでに知っている単語はかなり多い」ということですね。
実際日本語の中にカタカナ語って何語あるのか?
気になったので調べてみました。
『新選国語辞典』の中に外来語は6,415語収録されているらしく、
もちろんその全てが英語が語源ではないですが、
日常会話に必要な語数が1500語とされていますので、
日本語の中のカタカナ語の数は相当なものですね。
そして、殆どの日本人が、学校で英語を習います。(授業を聞いていたかは別として)
アルファベットから始まり、単語、簡単な文法、リスニング。
義務教育を終了した大人で、アルファベットが言えない、書けないという人は
そう多くないのではないでしょうか。
学校の授業やテレビで英語を耳にする機会が多いので、「英語を1度も耳にしたことがない」という人もほとんどいないと思います。
おわかりいただけましたか?
日本語を勉強するアメリカ人、韓国語を勉強する日本人等に比べて、
英語を勉強する日本人は「ゼロからのスタート」ではなく、すでに知識がある程度ある状態からのスタートということです。
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